こんにちは、Kei(@s21cd4869)です。
大会も7日目を迎え、明暗が分かれつつある。
また、それぞれのチームの色がハッキリとゲームに現れていて、観ている側としては非常に興味深い戦いが続いている。
ドイツ、スペインは苦しい戦いが続く
堅守速攻の良さが出ている大会
2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会の王者であるスペインとドイツが苦戦している。両チームともに、自分たちがボールを保持する時間を長くしながら、ゲームのイニシアチブを取ってゲームを展開していくチームだ。しかし、初戦から苦しい戦いが続いている。
スペインは、初戦でポルトガルと対戦。このゲームは例外的ではあるが、ロナウドのハットトリックで3-3でドロー。勝点1にとどまった。2戦目はイランとの対戦。イランが重心を後ろに置きながら、奪ったら一気にカウンターを仕掛けてくるという戦い方。現代フットボールの主流になりつつあるこの戦い方によって、いくつかのチームが本大会でも結果を残している。
スペインでも堅守を攻略できず
他のチームがそうだったように、スペインも苦戦を強いられた。ゴール前のスペースを人で埋めることでスペインが攻められるスペースを無くし、最後は体を張ってゴールを守る。そんな完璧な守備をみせた。
ゲームを決したゴールはアンラッキーなオウンゴールではあったが、狭いスペースの中でも、ペナルティエリア内に縦パスを送ってきたスペインの攻めが勝った場面だったように思う。しかし、チャンスを数多く作っていたのは寧ろイランの方で、個の力がもう少しあれば、スペインのゴールを揺らせていたかもしれない。それにしても、イランは良いチームだ。
王者はメキシコに完敗を喫した
一方のドイツは、初戦でメキシコとの対戦。
ドイツはスペインよりも苦戦した印象が強い。メキシコの徹底した分析が勝り、ペナルティエリアに侵入することで得点に繋がったスペインとは異なり、ドイツはメキシコの陣地のペナルティエリアに全くと言っていいほど、侵入できずに遠目からシュートを繰り返すだけだったからである。
スペインもイランの守備を攻略できなかったが、ドイツはそれ以上にメキシコの守備を攻略できていなかった。もちろん、イランとメキシコのチーム力の差があるため、一概に比較することはできないが、前回王者ドイツの戦いには不安が募る。
今大会のトレンドとなりつつある堅守を攻略するチームは現れるか
強豪国が苦しむ中で、どのチームがこの堅守を攻略するのかにも注目したい。一つの閃き、一つのアイデアで得点を奪うようなプレーをもっと観たいところ。そういった意味でも、創造性に溢れるプレーで違いを生み出してほしい。ファンタジスタや司令塔の立ち位置が失われつつある現代フットボールにおいて、世界中に存在価値を示してくれることを願う。
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