*Just the Way You Are* ~はみ出し者の旅~

サッカー、音楽、旅などについて書いてます。遠回りの人生の中で感じたことを只々、綴っています。お問い合せはフォームより。

【TOPICS】苦しまずに死ぬことが出来るとしたら、あなたは安楽死を選びますか?「命の尊厳か?個人の自由か?」

 

寿命は少しずつ延びているが、、、


 寿命は年々医療の進歩などに伴って、少しずつ延びている。そんな中で、健康寿命も少しは延びてはいるが、平均寿命と健康寿命の間には約10年の差がある。要するに、寿命が延びたからといって、健康に日常生活が送れる時間が増えるかといったら、そうではないということ。


オーストラリアでは法案が可決


 オーストラリア南東部のビクトリア州では、昨年の11月29日に安楽死を合法とする法案が可決された。オーストラリアのニチキ医師は、「人は誰しも、自分の死を選べるべきだ」と述べており、安楽死の研究を続けてきた。自ら自殺幇助のための装置であるサルコを開発。見苦しい呼吸器をつけたまま死にたがらなかったという、患者の意見から、宇宙船のような見た目の装置を開発したのだ。設計図を公開することで、3Dプリンターさえあれば、世界中どこでもこの装置を作ることができるそうだ。また、サルコでは、窒息状態にならず、苦しまずに息を引き取ることが出来るという。

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NEWSWEEKより引用)サルコ(SARCO)


 


徐々に認めらている安楽死


 安楽死は、ここ20年間で続々と国や地域で認められてきている。スイス、オレゴン州(アメリカ)、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ワシントン州、モンタナ州、バーモント州、ニューメキシコ州、カリフォルニア州(アメリカ)、カナダ、ビクトリア州(オーストラリア)、韓国などで法律により認められている。「wikipedia参照」


70歳以上の人に選択の権利を


 ニチキ医師は、「70歳以上の人は自分の意思で死ねるべきで、死ぬ権利は人権であり、規則などに、縛られるべきではない」という信念を持っている。当然、安楽死を認めているのはまだまだ、少数派であり、安楽死に対し、批判的な意見など、反論を持つ人も少なくない。安楽死は、側から見れば、殺人であるように映るからである。癌などの苦痛を和らげる、終末医療などを進歩しつつある中で、そういった緩和ケアのより、生活の質を向上させることができるという現実を無視しているという意見もあるそうだ。


将来、安楽死が認められたとしたら、あなたは苦しまずに死ねる安楽死を選びますか?


 ニチキ医師は70代になり、自分の死を考えるようになったと言う。「サルコは魅力的で、その時が来れば、サルコで死ぬつもりだ」と語る。僕は、今の時点では、苦しんでまで長生きをしたいとは思っていない。しかし、いざその時を迎えたときにどう思うかは正直わからない。必死にあがいてでも、生に縋り、生きることを選ぶかもしれない。将来、安楽死が選択肢の一つとしてあったときに、あなたはどういった選択をするだろうか。自分の人生の終焉を自らの意思で選べるということについて、あなたはどう思うだろうか。そう遠くない未来では、安楽死が選択肢の一つとして当たり前になる日が訪れるのだろうか。これも人権一つなのだろうか。