こんにちは、Kei(@s21cd4869)です。
スイス戦のスターティングメンバーから10名を入れ替えて臨んだ昨日のパラグアイ戦。ロシアW杯前最後の親善試合であった昨日のゲームを振り返って行きたいと思います。
スイス戦のレビューはこちら。
西野監督就任後、3試合目でやっと奪ったゴール
新体制になってから、ガーナ戦、スイス戦と2試合連続でのノーゴールで一筋の光すら見えない状況で迎えた最後の親善試合。結果的に4点を奪ったが、数字ほどの収穫はなかったように感じる。
対戦したパラグアイのチーム事情
4-2で勝利したが、対戦相手であったパラグアイは、残念ながらロシアワールドカップには出場しない。従って、この時期に親善試合を行っても、見据えるものがない。昨日のゲーム、日本が善戦出来たのは、相手にそれほどのモチベーションがなかったからでもあったと思う。90分を通して、それは顕著だった。
羽休めのようなゲーム。直前にこんなに緊張感のないゲームは良くない。GLの3試合でこんなにプレッシャーもなく、ボールを持てるゲームは1試合もない。#jfa #daihyo #paraguay
— Kei (@s21cd4869) 2018年6月12日
パラグアイのプレッシャーは中盤やあったキングサードにおいても、非常に甘く、そして、緩かった。それが、これまでの2試合よりも日本がイニシアチブを握って、ゲームを進められた大きな要因だった。
日本代表のチーム事情からすると、ゴールと勝利が欲しいゲームではあったが、このゲームでの勝利はチームとして戦えた結果とは言い切れない。
スイス戦と対比すること
SNSなどで、スイス戦とパラグアイ戦を比較し、個人名を出して、スイス戦でスタメンで出た選手を批判しているものを見かけたが、それは大きな間違いだと言いたい。正確に言うと、この2試合は、比較対象にはならない。そのまま天秤にかけるには、相手の状況があまりにも違いすぎたのだ。
香川真司への評価
8ヶ月ぶりにスタメン出場となった香川。ガーナ戦も、スイス戦でも低調なパフォーマンスだったと感じたが、このゲームでは相手のプレッシャーが緩く、まずまずの動きに見えた。しかし、動き自体は良かったが、蹴ったボールの制度や、トラップなど、ボールタッチは全く良くなかった。
ワンタッチで落とした場面はよかったが、縦に仕掛ける場面はまだまだ少なかったように感じた。正直、コロンビア戦では僕ならスタメン起用はしないだろう。調子が上向きなのは間違いないが。
乾貴士と宇佐美貴史の違い
西野監督は、宇佐美の方をスタメンで使うような気がしている。監督の好みなのかもしれないが。先ほども言ったように、スイス戦と比較はできないが、宇佐美は仕掛ける意識が足りない。乾は仕掛ける意識が感じられた。その結果が2ゴールという結果にも繋がったのだと思う。
しかし、もっと大きな差は守備面だ。乾、宇佐美ともに日本では守備ができないという評価が大半を占めているが、乾と宇佐美の守備には大きな差がある。乾は、エイバルでサイドでの守備を学び、一度に複数人をみるようなポジションを取り、それを普通にできるようになった。スペインでは守備力でも評価されているのだ。
デュエルだけでなく、ポジショニングによって、守備面を向上させた。一方、交代で出場した宇佐美はボジションを取る位置が低く、パスコースを与えてしまっていた。この差はあまりにも大きい。
適性なポジションでプレーすること
ハリルホジッチ体制の時から、酒井高徳はあまり良いパフォーマンスではなかったと感じていたが、左サイドバックで出場した昨日のゲームでは、ここ最近で1番良いパフォーマンスだった。ここまでポジションによってパフォーマンスが変わるのかと。やはり、適性なポジションが一番力を発揮できるのだと改めて実感した。
逆に、遠藤航は代表レベルではないと感じるほどのパフォーマンスだった。右サイドバックではあったが、ボールが足についていなかった。まずファーストタッチが上手くいかず、そのために、余計な一手間がかかり、その間に選択肢がなくなっていってしまった。何度も言っているが、レッズ移籍後から個人的には成長を感じられていない。
ロシアワールドカップ開幕へ いよいよ本大会の幕が切って落とされる
正直、今だにどんな気持ちで日本代表のゲーム観れば良いのかわからない。しかし、大会が始まれば、日本の勝利を願うだろう。ただ、この状況で勝って、これまでの決断が正しかったと愚かな日本サッカー協会が思ってしまうことは複雑である。
例え、BEST8まで勝ち進もうが、決してあの決断は正しくない。一つでも、日本サッカーの未来につながる何かを得られることを願いたいが、その何かは見当もつかない。
明日からの約1ヶ月、純粋にサッカーを楽しみたい。
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