先日のウクライナ戦、1人の選手のプレーに変化を感じた。その選手とは、柴崎岳だ。アギーレ前日本代表監督時代には代表に定着していたが、ハリル・ホジッチ監督が就任してからは定着できずにいる。高校時代から技術の高さ、戦術眼は折り紙付きだ。しかし、闘える選手ではない印象があった。それをハリル・ホジッチ監督も感じていたのではないだろうかと思う。
しかし、スペインへ渡り、リーガ2部、リーガ1部と戦っていく中で、柴崎も変わってきたと感じる。特にウクライナ戦ではそれを強く感じた。相変わらずの冷静さで、インタビューでは考えて言葉を紡ぎ、本音はあまり語らないが、試合中のピッチの上では、タフな選手へと変わりつつある。
視野の広さ、局面を変えるスルーパス、精度の高いフリーキック、チームとして上手くいかない状況でも、持ち味を出せた場面はいくつかあった。絶対的なトップ下が不在の今の日本代表において、柴崎岳のようにゲームメイクができる選手が必要だ。順風満帆ではなかったが、スペインでもがき苦しんだ男が日本代表の攻撃のタクトを振る姿をロシアで観れることを期待したい。
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