僕が読んだときは映画化するとは思っていなかった。
だから、まだこの表紙じゃなかった。
就活生の5人を巡る物語。
誰もの心の奥にある汚れている部分とか、醜さみたいな部分をtwitterなんかも交えながら上手く描いていた。汚い部分とか醜さとか表現しているけど、それが本心であるから人間って何なんだろうなと思う。
朝井さんは、他の作品でもそうだけど、人の心理を巧みに描写するし、巧みに突いてくる。それが時に美しく、時に苦しくもある。
「想像力が足りない人ほど、他人に想像力を求める」
この一説が強烈に残っている。