僕が本格的に本を読みだしたときの1冊目に読んだ小説。
書店で何を読もうか探していて、ジャケ買いというか、タイトル買いした。
まぁいきなり長編を読むのに気が引けて、薄くてちょうど良いものを買おうとしていたのもあるが。
本の厚さ的には薄いが、内容は対照的だった。
終始、暗い描写で物語が進む。
あまり書くとネタバレになってしまうので難しいところですが、
純愛がやがて狂気になっていってしまう。
純愛と狂気は実は紙一重なのではないかと思ってしまった。
陰鬱としていて悪く言うと、後味が悪い。
でも、それがいい。
人間の中というか、僕自身にある闇、負の部分を刺激された。
そんな作品だった。
1作目にしては、暗くて重い作品を選んでしまったが、自分の性格というか好みに合った作品だった。