予想通りのゲーム内容だった。
ビルドアップはUAE戦よりも酷かった。
CB森重のところとボランチのところは、他の選手を
親善試合などで試していかなければならないと思う。
今野が離脱したときに代わりに招集したのが遠藤航だったが、
ビルドアップのところを考慮すれば、中村憲剛の方が最適だったのではないか。
(個人的には、遠藤航は代表レベルにないと思うし、レッズに移籍してからあまり成長を感じられない)
今回、ヘーレンフェーンの小林祐希は招集されるべきだったと思うし、
フロンターレの大島僚太をもう一度、親善試合で使うべきだと思うし、
宇佐美のプレーは好きだが、今回のジョーカーとしての招集は少し疑問だった。
本田のように代表での実績があるわけでもないし、
試合に出ていなくとも計算が立ち、チームに影響を与えられる存在でもないと思う。
Jリーグで試合に出ていて、結果を出している選手がいても尚、海外組のベンチを温めている選手を優遇するのは、どうかと思う。
就任当初から、宇佐美はハリルのお気に入りではあるが、、、
結果だけ見れば快勝したように思うだろうが、
残念ながら、内容は点差ほどの差はなかった。
タイは4点差がついてからも果敢に日本ゴールを狙ってきて、
凄いスピリットを持っていて将来的には、ライバルに成り得る存在だと感じた。
ただ、ここまでの予選でポジティブな要素もあったのは事実だ。
タームごとに原口であったり、久保のようにヒーローが生まれるのは、
厳しい予選を勝っていく上での必須条件だと思う。
3月の2連勝でやっといるべき順位に辿り着いた。
とはいえ、まだ3試合残っている。
中東アウェイが2試合と未だ最終予選で勝てていないオーストラリアとのホームでのゲーム。6月のアウェイのイラク戦に勝てば3位以上(プレーオフ以上)が確定する。
2か月少しのこの期間、特にベンチを温める時間が長い選手やコンディションが上がらない選手は、各々のクラブでコンディションを上げ、結果を出さないと本当に呼ばれなくなってもおかしくない。
この2試合を通して、スタメンでは原口が、ベンチでは本田が批判されているのをよく目にしたが、一番良くなかったのは、UAE戦では、香川と長友。タイ戦では、森重と長友。だったと思う。
確かに、原口は攻撃での存在感が今までの試合よりも薄かったのは事実で、批判する人の気持ちも分からなくもないが、足を引っ張り気味だった長友のところまで一人でカバーをし、尚且つ、攻撃に顔を出していたのだから、良くやっていたと思う。
攻撃に絡んだときは必ずと言っていいほど、チャンスに結び付けていたし、
パフォーマンスは悪くなかったと思う。
本田に関しては、ミランで出ていない以上、しょうがないところはあるが、
途中から出てもスッと試合に入って、ベンチで見て感じたものを体現するあたりはさすがだと思った。フィジカルコンディションがもう少しと感じる場面は少しあったので、そこは、ミランで何とか取り戻したいところ。
一番低調だったのは、長友だと思う。
原口が必死にカバーしていたために、あまり目立っていなかったが、
パフォーマンスは最低だった。
そして、森重。
軽率なミスが目立ったし、ビルドアップに関しては最低レベルのプレーだった。
そして、ハリルホジッチ監督の采配について。
ゲームメーカーを起用しないのは、理解できない。
守備的な入りをしたかったのは理解できるが、少し履き違えていると思う。
招集メンバーへの不満。(これは個人的かもしれないが)
ただ、この2連戦で2つとも勝てたことはノルマを達成したと思う。
ロシアへの切符を手にするのは至上命題。
問題はその先にある。
ロシアで勝つために本気で考える必要がある。
次は6月、アウェイでイラクを叩く。
中東アウェイだが、勝ち点3を得るのはもちろん、
最低でもこの2戦以上の内容を求めたい。
ボランチをどうするのか、ハリルの采配に注目したい。