*Just the Way You Are* ~はみ出し者の旅~

サッカー、音楽、旅などについて書いてます。遠回りの人生の中で感じたことを只々、綴っています。お問い合せはフォームより。

【ロシアW杯】決勝トーナメントへの切符を懸けた戦い。そして、国の誇りと意地。『デンマークvsフランス』『オーストラリアvsペルー』

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Russia World Cup





 こんにちは、Kei(@s21cd4869)です。


大会も13日目。グループCも第3戦を迎え、3チームに突破の可能性がある中で、決勝トーナメント進出を懸けての戦い。




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Group C





デンマークvsフランス



 フランスは、決勝トーナメント進出が決まっている状況。引き分け以上で1位通過が決まる戦い。デンマークは引き分けで2位での決勝トーナメント進出、勝てば1位での突破が決まる戦い。フランスは、負ければ2位通過になり、デンマークは勝てば1位通過だが、負ければグループリーグ敗退の可能性もあるということで、お互いに攻守のバランスや戦い方が難しいゲーム。


デンマークはフランスに押し込まれる時間が少し長かったが、最終ラインを揃えながら、しっかりとディフェンスでスライドしながら堅く守り続けた。時には、中盤の選手がサイドに落ちてきて、5バックのようにして守る形も見られた。スペースを埋めながら中央を守るデンマークの守備に、グリーズマンやジルーは良いプレーが出せなかった印象を受けた。


フランスは、グリーズマンを下げ、エムバペを投入するなど、勝ちに行く姿勢を見せたが、デンマークゴールを揺らすことはできず0-0のスコアレスドロー。フランスは、サイドに起点を作りながら攻め続けましたが、なかなか中央を攻略できず、攻撃の形も作ることができなかったかなと。




オーストラリアvsペルー



 オーストラリアは、決勝トーナメント進出へ僅かに希望を残す中で、絶対に勝たなければならないゲーム。一方のペルーはグループリーグ敗退が決まっていますが、ワールドカップ本大会での40年ぶりの勝利を目指す戦い。


オーストラリアは、ロングボール主体のサッカーから、パスを細かく繋ぎながら攻めるスタイルへの転換を図っている中でロシアワールドカップを迎えました。以前ほどの怖さが感じられず、3試合を通しても攻撃の形がいまひとつ見えてこなかった感がありました。まだまだ、成熟とは程遠い、改革に乗り出したばかりですので、致し方ないことですが、今大会だけをみればオーストラリアの良さはあまり出ていなかったように感じた。


ペルーの方は、オーストラリアが勝たなければ決勝トーナメント進出の可能性がなくなる状況をよく理解した上で上手く戦った印象。オーストラリアが前に出てきたところを上手くカウンターで仕掛けていくような戦い方が、上手くハマっていた。敗退がすでに決まっていたペルーだったが、40年ぶりの勝利を目指し、モチベーションは決して低くなかった。


試合は、0-2でペルーが勝利。今大会初勝利と、40年ぶりのワールドカップ本大会での勝利を手にした。




 




グループC最終順位


 第3戦を終え、グループCの最終順位が確定。

  1. フランス          7
  2. デンマーク         5
  3. ペルー           3
  4. オーストラリア       1



フランスが首位通過、デンマークが2位通過。フランス、デンマーク共に、グループリーグでは無敗と勝負強さが光る結果となった。ペルーは40年ぶりの勝利もグループリーグ敗退。アジア勢(アジア・オセアニア)のオーストラリアは、今大会も1勝もできずに大会を去ることに。




国の誇り、意地を感じたペルーの戦い



 第2戦の結果を受け、敗退が決まった状況で迎えた第3戦だったが、多くのペルーサポーターが会場に足を運んで声援を送っていた。ペルー国民にとって、長い間待ち望んだワールドカップ本大会の舞台であったことを感じた。残念ながら、グループリーグでの敗退という結果に終わったが、ここで戦える喜び、ペルーという国を背負って戦うことへの誇りを感じた3試合だった。


我々日本は今ではワールドカップに出場することが当たり前のようになりつつあるが、ワールドカップという舞台で戦えることの意義をもっと噛みしめるべきだと実感する270分だった。




ペルーの戦いから感じたのは危機感



 28年の北中米大会から、出場国が48ヶ国に増えることになる。そうなれば、日本は現在よりも楽にワールドカップ本大会への切符を手にすることになるはず。しかし、それは決して喜ばしいことではない。


今大会への切符を逃した強豪と呼ばれる国々や、強豪国が犇めく予選の中で埋もれ、なかなか切符を得られずにいる国が出てくることになり、日本は今よりも厳しい戦いを本大会で強いられることになるだろうと推測される。


日本のレベルを引き上げ、さらにアジア全体のレベルを上げなければ、ヨーロッパ、アフリカ、北中米、南米の国々との差は縮まるどころか、さらに大きく開いていってしまう。


今大会が閉幕したその瞬間から、日本サッカーは新たな一歩を踏み出していかなければならない。目先の利益にとらわれることなく、遠い未来まで見据えた上での改革が求められているのです。それができなければ、永遠にサッカー後進国のまま、そこから抜け出すことはできないはずだ。そんなことをペルーの戦いを観て感じていた。




 



 

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