*Just the Way You Are* ~はみ出し者の旅~

サッカー、音楽、旅などについて書いてます。遠回りの人生の中で感じたことを只々、綴っています。お問い合せはこちら。Mail : jtwya.s21@gmail.com

【中島翔哉】ポルトガルで結果を残し、やっと、日本でも評価され始めた男は、ロシアへ滑り込むのか、そして、来シーズンは何処でサッカーを楽しむのか。



♬ブルートレイン / ASIAN KANG-FU GENERATION

闇を裂く白い声
君が吐く言葉は
凍てつく想いで胸を刺す心が
止めどない青さの行き先は
夢から醒めたような 現在


 日本代表指揮官の右腕と評される代表チームのコーチであるジャッキー・ボヌベー氏が16日、フェイレンセ戦を視察に訪れた。試合後のコーチの発言により、ロシアワールドカップへ挑む日本代表メンバー発表前の最後の戦いの場である3月のヨーロッパ遠征に翔哉が召集される可能性があると報じられている。

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 ○目次

 

 

ロシアへ挑むメンバーに滑り込めるか

 ポルトガルで結果を残したことで、ロシアへ向かう日本代表リストの大枠には間違いなく入ってきたと思う。しかし、今、所属クラブであるポルティモネンセでの主戦場は左のウィング。このポジションは、日本代表チームの中でも一番一番層が厚く、競争が熾烈なポジションでもある。

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3月の2試合で代表に生き残るには

 仮に3月の欧州遠征に召集されたとしても、恐らく使われるのは、1試合だけ、更に言えば、90分あるうちの半分、45分だけだろう。長くても60分前後になると想定される。この期間のゲームとトレーニングで、いかにチームにフィット出来るか、攻守に存在感を示せるかがカギになる。今の代表のサッカーでは個でいかに戦えるかがポイントで、その中で個で戦えて、ミドルシュートという飛び道具も持っていて、一人でも点が取れるため、重要な一枚、ジョーカーになり得る。

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代表の左サイドの選手に求められるタスク

 これまで、ワールドカップ予選など、何人もの選手が左サイドで起用されてきた。就任当初は宇佐美貴史、武藤嘉紀が、最終予選は原口元気と乾貴士が多く起用されてきた。最終予選に入り、ある程度、戦い方が明確になったことで、サイドの選手に求められるタスクも明確になった。

 現時点で左サイドのポジションは、原口と乾の2人がスタメンの座を争う形で、2人共に代表には欠かせない選手でもある。原口は、先日の脳震盪からの回復が待たれるが、正直、この2人に割って入るのはかなり難しいと言わざるを得ない。

 日本人がなかなか活躍できなかったスペインでも、柔らかいボールタッチとドリブルからチャンスを作り出し、躍動している乾だが、代表ではあまりスタメンで起用される機会がないのが現状である。これは、チームの戦術が大きく影響している。両サイドの選手には、守備面で求められるタスクの割合が大きいため、スタミナ面とスプリント力、守備力に長けた原口をスタートから起用する形を取ってきた。

 戦術的な要因で乾はレギュラーを掴みきれていない。ここに翔哉は、どう割って入っていくのか、原口、乾との違いはどこなのかを明確にしてみたいと思う。3人共にドリブルが武器(ドリブルのタイプは三者三様ではあるが、、、)で、カットインからのシュートという形を持っているので、それ以外で考えてみたい。

原口元気 (Fortuna Düsseldorf)

  • スタミナ面
  • スプリント力
  • 守備が計算できる 

乾貴士 (SD Eibar)

  • チャンスメイク力(スルーパスなども含む)
  • 周りを上手く使える
  • パス精度の高さ
  • FK、CKも蹴れる

中島翔哉 (PortimonenseSC)

  • スタミナ面
  • ミドルシュートという飛び道具がある
  • ゴールへの意識
  • FK、CKも蹴れる
  • キープ力もあり、ファールをもらえる
  • 右でも、真ん中でもやれる


やはり、堅守速攻のチームにおいては、スタミナ面で長けていて、守備でもファイト出来る選手がスタートから使わざるを得ない。そういう意味で原口の先発起用は堅いのではないだろうか。負けられない初戦は原口。後半勝負をかけるときに乾。なかなかボールを持てないゲームや、チームに勢いが足りないときは一人でガンガン仕掛けられる翔哉。そんなイメージかなと。

ただ、翔哉と乾はドリブルやプレースタイルは大きく異なるが、代表ではタイプが少し被る。しかし、翔哉は、真ん中も、右サイドでも同じレベルでプレー出来る。これは強みになる。左サイドは原口、乾で堅いが、右サイドは、リオで共に戦った2人でもある久保と浅野だ。右サイドならば十分に割って入っていけると思う。久保は試合には出ているが、昨年のような結果は残せていないし、浅野は監督交代後、ベンチ外の日々が続いている。僕としては、真ん中で起用してもらいたいが、本田圭佑が右で使われる可能性ももちろんある。しかし、明らかにタイプが違うので、十分に勝負出来る。香川がダメなら真ん中でも。個人的には、サイドではなくトップ下で観たい選手ではある。(代表のシステム上、トップ下はないが)

そして何より、どんな舞台であっても、物怖じすることなく向かっていける、仕掛けていける、勝負出来るのは中島翔哉の最大の強みだろう。

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ハリルのサッカーで翔哉を観たいのか

 正直なことを言うと、少し複雑ではある。急に呼ばれて、「はい、ワールドカップ本大会です。」で大会に入ってしまうのは少し可哀想ではある。彼の「呼ばれれば行きたい」という言葉を聞いて、やっぱり、行きたいよなと思った。サッカーをプレイする選手の誰もがプレーしたいと願う夢の舞台なのだから。それは彼も例外ではない。ただ、センターバックのように、即席で入れないポジションではないだけ救いではある。本大会に呼ばれるかは別としても、早く代表のキャップ数1を刻む必要はあると思っている。カタールへ向かう代表チームでは間違いなく主力の一人になるだろう。というよりなっていてもらわなければ困る。来季の所属先にも関わってくるため、リーグ戦だけでなく、代表戦でもやれることを世界にアピールしておきたいところ。そういう意味では、ワールドカップはこれ以上ないアピールの場である。御託を並べたが、ワールドカップという大舞台でサッカーを楽しむ翔哉の姿を観たい気持ちはある。


来季、どの国でサッカーを楽しむのか

 シーズン終了後には、恐らく、慣れたポルトガルの地でステップアップして挑戦する形と、四大リーグの中堅以上のクラブへステップアップして挑戦をする形の2つのどちらかの選択を迫られるであろうと予想される。もちろん、ポルティモネンセ残留という選択肢もあるとは思うが、年齢を考えれば残留は好ましくないと思うので。

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ポルトガル国内クラブの置かれた現状

 僕は海外のクラブでは、幼い頃からリヴァプールのゲームを多く観てきた。なぜこんな話をするかと言うと、ポルティモネンセに残留するにしろ、国内の3強に移籍するにしても、このまま葡萄牙に残った場合のことを想定したいからである。

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先日行われたUEFAチャンピオンズリーグのRound16、1stlegでリヴァプールにホームで0-5という大差でポルトは破れた。その試合を観て、感じたのは点差が開いたゲームであったがその点差以上の差があったということ。CLなどヨーロッパの舞台ではポルトガルの3強であってもなかなか結果を残すまでには至っていないのが現実である。このゲームを観て、やはり、4大リーグでの挑戦を観たいと強く思った。

一方で、ポルトガルに順応できたこともあり、焦らず、ポルトガルの3強で戦うメリットもあるだけに難しい決断になりそう。翔哉の話、言葉を聴いていると、どうもポルトガルに残ることになるのかなと。もちろん、オファーがなければ選択肢はないが、恐らく複数のクラブが獲得に乗り出すと思われる。クラブが移籍市場であれだけ名前を売った功績もあるだろう。

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彼も今年で24歳になる。先のことを考えればポルトガルを離れ、4大リーグで揉まれて欲しい。ただ、カタールまで4年あることを考えれば、もう1年、ポルトガルで戦うという選択も賢いのかもしれない。彼のスタイルに間違いなく合ったリーグだと思う。国内で仮に3強にステップアップした場合も、試合に出れる保証はない。そこにはまた、新たな戦いが待っていることだろう。いずれにせよ、彼の選ぶ道に幸あれと願うばかり。


物語は、まだ序章に過ぎない

 ある意味、東京で飼い殺しにされた日々があったから、今があるのかもしれないが、日本のサッカーは、考え方を改めることも必要だろう。選手の売り方にしてもそうだし、ポテンシャルを正しく見抜く力もそうだ。翔哉の力を見ることが出来ていた指導者はヴェルディ以外で何人いただろうか。これはデビュー当初の乾貴士のときも同じことが言える。組織というモノに重点を置き過ぎて、個を埋没させてしまっているのではないだろうか。この話についてはまたいつか筆を取りたい。

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これから、ワールドカップ優勝を国として本気で目指すのであれば、指導者の目を変える必要があるのではないか。出る杭を打つなとまでは言わないが、やり方はあるはずだ。

話が逸れてしまったが、まずは、残りのシーズンを怪我なく戦い抜いてもらいたい。ただ、この男のポテンシャルは、まだまだこんなもんじゃない。もっとやれる。彼を知っていた人からすれば、今の活躍は驚くほどのことではない。ホッとしている気持ちの方が大きいのではないだろうか。如何せん、本当の戦いはこれから。この先、僕らを本当の意味で驚かせてくれるだろう。

CLの舞台に立ち、蒼いユニフォームに再び袖を通し、輝きを放つ日を夢見て、これからの彼の戦いを応援したい。

 

 

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