2年後に迫った東京オリンピック。オリンピックを開催するにあたって、いくつものプロジェクトが動いている。その中の一つに「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」というプロジェクトがある。皆さんはご存知だろうか。
「都市鉱山からつくる!メダルプロジェクト」とは、簡潔に言えば、都市鉱山、つまり家庭に眠っている資源を回収・リサイクルし、オリンピック・パラリンピックのメダルをつくろうというプロジェクトである。
「都市鉱山」とは?
都市鉱山(urban mining)とは、都市で廃棄される家電などの内部に含まれる資源(レアメタル)などを鉱山に見立てて、生まれた言葉。地球上で資源の枯渇が叫ばれる中で、都市に眠っている資源を有効活用しようというするリサイクルの一環となっている。「wikipedia参照」
国民参画形式
国民から家電や携帯電話などを回収し、それらを日本のテクノロジー技術を利用し、金属を精製することでリサイクル率100%を目指す。集めた家電などをリサイクルして、メダルを作製することで、間接的ではあるが、国民が東京オリンピックに関わる機会の一つにもなる。また、国民が参画し、メダルを作製するために、小型家電を回収・リサイクルし、回収したものから金属を抽出して、オリンピック・パラリンピックのメダルを精製するというのは、2020年東京オリンピック・パラリンピックが初めてである。(今までに、リサイクルによる金属が一部含まれた例はある。)
2017年4月から始まっている、このプロジェクトへの参加方法は、全国のドコモショップ(携帯電話、タブレット、スマートフォンのみ)やプロジェクト参加の自治体での回収などがある。
オリンピック開催にあたり、問われる“レガシー”
オリンピックを開催するにあたって、問われるモノがいくつかあるが、その中の一つが“レガシー”である。レガシー、つまり遺産。未来に何を残せるかが問われるのだ。このプロジェクトは、持続可能な社会を実現するというレガシーを残す上での役割を担えるプロジェクトの一つである。
この他に、東京オリンピック・パラリンピックが未来にどんなレガシーを残せるのか、注目したい。