*Just the Way You Are* ~はみ出し者の旅~

サッカー、音楽、旅などについて書いてます。遠回りの人生の中で感じたことを只々、綴っています。お問い合せはフォームより。

【日本代表】ロシアで闘う覚悟を。

 

 

 

ゲームへの入りの良さ

 

  立ち上がり、ブラジル戦での教訓が活かされていた。前線からの連動した守備。 A代表がこれだけ良い入りをしたゲームは思い出せない。

 後半の入りは、相手が勢いをもってきたこともあって、バタバタしてあまり良い入りを出来なかった。

 

 

 

やる気は感じられるが…

 

右サイドで先発した浅野。動きは悪くなかったし、やる気も感じられた。しかし、プレーの判断も良くなかったし、クォリティーも低かった。浅野は少し動きすぎていると感じる。裏を狙うのはいいが、一辺倒に裏を狙い続けても効果的ではない。ただ走ればいいわけではない。我慢することも必要だ。

 

 

流れを引き戻す術を持っている

 

立ち上がりは日本のペースでゲームは進んだ。それに対して、ベルギーは守備のアプローチを微妙に変え、細かなパスを繋ぎながらリズムを生んでいく、気付けばペースはベルギーへ。これは日本にはない柔軟性とゲームの流れを読む力。

 

 

守備のスイッチをいれる

 

今までもそうであったが、原口の前線からのプレッシャー、チェイシングで日本の守備のスイッチが確実に入る。原口のチェイシングから日本がボールを奪うシーンがいくつも見られた。乾を先発で使って欲しい気持ちは常にあるが、攻撃だけでなく、こういった一連の守備での役割を果たせることが、原口のスタメン起用の大きな理由だろう。その原口も守備での役割は十分に果たしたが、攻撃ではあまり見せ場を作れなかった。もっとドリブルで強引にでも、仕掛けて欲しかった。

 

 

初招集、長澤のスタメン起用

 

初招集の長澤がスタメンで起用され、60分過ぎまでのプレー。ACLのファイナルのことを考慮して、レッズ組の出場はないと思っていたので、予想外の起用だった。日本全体の入りが良かったのもあるが、長澤も悪くない入りをしたと思う。しかし、前半の20分あたりからは消えている時間が長かった印象。しかし、デビュー戦であることを考慮すれば、タフにやれていたし、落ち着いてプレー出来ていたのではないかと思う。

 

 

大迫の存在感は抜群

 

ベルギー相手に、前線1枚で奮闘していた。浅野には全くボールが収まらなかったが、大迫には良く収まっていて、そこで時間を作れていた。さすがは大迫といったところ。ゴールが取れれば文句なし。

 

 

少なすぎたシュートシーン

 

試合を通して、シュートを打つ場面が少な過ぎる。もっと、仕掛けなきゃいけない。もっとチャレンジするべきだ。0-1というスコアだが、この1点の差はあまりに大きい。決定的な場面はほとんど作れていなかった。少ないチャンスをものにしていくことがこのサッカーの生と死を分ける。

  

 

  

チームの成熟度の低さ

 

アジアでの戦いと世界との戦いは大きな違いがある。欧州では予選を戦うことでチームの成熟度を高めていけるが、日本は必ずしもそうはいかない。ビハインドの状況でどう戦うのか、チームとして足並みが揃っていなかった。また、チームとして意識が統一されていなかった印象を受けた。守備では意識が統一されているのを感じただけに、攻撃面においても、意識を統一させる必要があると感じた。

 

 

このサッカーに必要な要素

 

さすがベルギーといった攻撃で、ピンチはいくつもあったが、全員で粘り強く守った。このサッカーで勝ち上がっていくには粘り強さが必要不可欠。失点シーンは、プレッシャーの甘さが出てしまった形。ペナルティエリアに入られてしまうと対応が難しくなってしまう。エリアの外で厳しく潰しにいく覚悟でいかないといけない。アタッキングサードの手前辺りで、ファールで止めてしまうこともときには必要であると思う。

 

 

この2試合で最も評価を上げたのは

 

  この欧州遠征の2試合で最も評価を上げたのは、間違いなく槙野智章だろう。これまでは吉田と昌司が起用されてきて、出場機会はあまりなかったが、この2試合のパフォーマンスは素晴らしかったと思う。元々、闘える選手であったが、十分に闘えていた。ACLのファイナルが控えるなかでの起用について、言いたいこともあるのが正直なところだが、この2試合で最も存在感を示した選手であると思う。

 

  もう一人、酒井宏樹も良いパフォーマンスを見せた。このチームでの評価は元々高かったが、ネイマールとのマッチアップでも、良い対応をしていて、2試合通して上々の出来だった。もっと攻撃面で精度が上がると尚良いかなという印象。ブラジルW杯までは内田が絶対的な存在で、酒井は粗さが目立っていたが、ここ数年は、素晴らしいパフォーマンスを見せている。個人的にも、低かった酒井宏樹の株が上昇してきている。

 

 

ロシアへのサバイバル

 

ロシアW杯が来年に迫っている。チームの成熟もそうだが、23人の枠を争うサバイバルも佳境を迎えようとしている。絶対的な存在は1人もいない。残りの期間に天と地がひっくり返る可能性すらある。本格的に集まる来年の3月まで、所属クラブでの各々の選手たち活躍に期待したい。そして、ロシアで闘う覚悟を見せてほしい。